この記事は、はじめて高級腕時計を知る方の為の入門書です。豪華な素材選択から精巧な製作過程、独特なデザイン、そして高度な機能性まで、高級腕時計の魅力を解き明かします。またどんなブランドがあるのか?一般的な腕時計との違いなど、この記事を読むことで高級腕時計の”なんたるか”が理解できます。
どうもご機嫌いかがですか?ティーヒロです。
【ティーヒロとは?】
・CWC(ウォッチコーディネーター資格)所有者
CWC(ウォッチコーディネーター資格)とは、豊富な専門的知識をそなえ、適切な接客対応ができる時計販売のプロフェッショナル。現在約3千名の資格所有者が全国で、時計選びをサポートしている。
・2019年から腕時計ブログ執筆
・119以上の腕時計ブランドを解説⇒「腕時計ブランド辞典」の作成。
↑こんなわたしが高級腕時計入門を書いていきますので、はじめて高級腕時計にふれてみようと思っている方はぜひ最後までお読みください。
それでははじめていきましょう。
高級腕時計の事をよく知りたいです。
わかりました!それでは高級腕時計の魅了を徹底解説していきますよ。
まずは当記事の要点です。
【要点】
ロレックスだけでなく他の高級ブランドが知れる
高級腕時計は工芸美術品の価値がある
他にも職人のこだわりや希少性、ステータス、投資の側面などが魅力
手取り17万円でも高級腕時計をつけられる方法は「サブスク」
月額5,000円前後~で高級腕時計はレンタルできる
それでははじめていきましょう。
高級腕時計を買う意味とは?
高級腕時計を選ぶ理由は人それぞれで、その背後にはさまざまな価値観や目的があるものです。
以下↓にその主な理由をいくつか示しますので、チェックしてみてください。
品質と耐久性: 高級腕時計はその卓越した品質と耐久性によって一生持つことができ、適切なケアとメンテナンスを行うことで、次の世代にまで引き継ぐことが可能です。
ステータスシンボル: 一部の人々にとって、特定のブランドの高級腕時計を所有することは、社会的地位や成功を示すステータスシンボルとなります。
芸術と工芸の尊重: 高級腕時計は、その製造に必要な熟練した技術と芸術性を評価する人々にとって、芸術作品とも言える存在です。
投資としての価値: 一部の高級腕時計は、時間とともに価値が増す可能性があり、これは賢明な投資となり得ます。
以上のような理由から、高級腕時計はその価格以上の価値と満足感を提供します。
それは単なる時間計測装置以上のもので、所有者の生活に深い意味と価値をもたらすアイテムとなりえるわけです。
高級腕時計とそうでない腕時計の違いは?
高級腕時計と一般的な腕時計には、価格以外にも明確な違いがあるので、以下にいくつか挙げてみますね。
素材:高級腕時計はしばしば、高品質なステンレススチール、ゴールド、プラチナ、チタンなどの高価な素材で作られます。ダイヤモンドや他の貴石が装飾として使われることもあります。
対照的に、一般的な腕時計はより安価な素材、例えばプラスチックや安価な金属で作られることが多いです。
クラフトマンシップ:高級腕時計は、専門的な技能と時間をかけて製作されます。
手作業で組み立てられ、調整されることが多く、一つ一つのパーツに至るまで精密に作られています。
一方、一般的な腕時計は大量生産され、手作業よりも機械による生産が主であることが多いです。
つまり時計職人が製造の工程に関わる数が違います。
機能と複雑さ:高級腕時計は、時計の機能に関してより複雑で高度なものを備えることがあります。
例えば、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)、ムーンフェイズ(月齢表示)、パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)、トゥールビヨン(重力の影響を打ち消す機能)などです。
これらの複雑な機能は、一般的な腕時計には通常見られません。
永久カレンダーとは、通常の腕時計の日にちは30日表記になっているので、28日や31日の月は日付が狂います。また4年に1度の閏年も考慮されないのですが、永久カレンダーはそういった細かな部分も考慮して表示する仕組みなので基本的に狂わないです。
重力の影響とは、時計の向きが縦向きか横向きかで内部の機構は重力の影響度合いが違うということ。例えば重たいものを持ち上げる時、持つ向きによって重さの体感がかわりますが同様のことです。
次の章では、高級腕時計の精密さをイメージできるようにわかりやすく解説していくので、ぜひ読んでみてご理解ください。
高級腕時計がどれだけ精密精巧か解説してみる!
高級腕時計の内部機構がいかに緻密で精密に組み込まれているかを説明する為にゼンマイ仕掛けのおもちゃ「チョロQ」を例にして説明します。
わたしが子供の頃はよくチョロQで遊んだものですが、今の若い人達はどうだろう?もしチョロQを知らなければゼンマイで動く車のおもちゃをイメージしてくれたら大丈夫ですよ。
車を後ろに引くと内部のゼンマイが巻かれて離すと走り出すというおもちゃですね。ゼンマイおもちゃといえばチョロQといわれるほど有名ですが、
普通は、後ろにギギギと引いて(ゼンマイを巻いて)離すと前方に勢いよく走りだすだけです。これを通常一般的な機械式時計としましょう。
これに対して時計の内部機構が精密複雑になると、走り出すだけではなくチョロQにライトがついていて、小さな速度メーター、ゼンマイの残り時間を示すメーター、自動ブレーキシステムが内蔵されている状態です。
チョロQを後ろにギギギと引いてゼンマイを巻いて離した力でこれらすべてが作動するということなので内部は物凄く精密緻密な造りになっているのが想像できるはずです。
こんな感じでチョロQでイメージすると高級時計の内部機構がどれだけ精密にできているのかわかりますよね。
なるほど!確かにチョロQでたとえるとわかりやすいですね!
価格:上記の理由から、高級腕時計は一般的な腕時計よりもはるかに高価です。その価格はブランド、素材、複雑さ、限定性などによりますが、数十万円から数千万円までと幅広い範囲に及びます。
ブランドと歴史:多くの高級腕時計ブランドは長い歴史と伝統を持っており、そのブランド名自体が高級感と品質を保証する象徴となっています。
一方、一般的な腕時計のブランドは、必ずしもそのような長い歴史や知名度を持っているわけではありません。
保証とサービス:高級腕時計は通常、長期間の保証がついており、ブランドや認定サービスセンターから専門的な修理やメンテナンスを受けることができます。これに対し、一般的な腕時計の保証は短期間で、専門的なサービスを受けることが難しい場合があります。
価値の保存:一部の高級腕時計は、時が経つにつれてその価値が増すことがあります。これはブランドの名声、時計の希少性、限定生産などによるもので、コレクターズアイテムとしての価値があります。
一方、一般的な腕時計は新品の価格から時間とともに価値が下がることが一般的です。
これらの違いは、高級腕時計と一般的な腕時計が異なる市場と消費者に対して提供している商品であることを示していて、どちらが良いかは個々のニーズ、予算、スタイルの好みによります。
世界で活躍する腕時計ブランドを知ろう!
この章では、腕時計ブランドについてご紹介していきます。
下の分布図は、有名な腕時計ブランドのステータス性と人気度の関係をあらわしたものです。
あなたもごぞんぢの”ロレックス“や“オメガ“、日本の”セイコー“、”シチズン“まで、あなたも知っているブランドがあるかぜひチェックしてみてください。
※通常ブランドも含みます
以上の中からいくつか代表的なものだけをご紹介しますね。
まずはだれもが知るであろうロレックスです。
高級腕時計ブランドのロレックスについて
ロレックスは、世界一有名で人気があるといっても過言ではない高級腕時計ブランドです。
人気の理由は以下の3点で、
品質と耐久性:
高い品質と耐久性で知られていて、製造された腕時計は厳しい品質管理とテストをクリアしており、高品質な素材と精密な工程を用いて作られています。
例えば、ロレックスの時計は水深100メートル以上でも使用でき、さらに極端な温度や衝撃にも耐えられます。
知名度:
1927年に、イギリス人のメルセデス・グライツ嬢がロレックスの腕時計をつけたまま、ドーバー海峡を泳いで横断したことで、時計の防水性の高さが世界中に知れ渡ったことが元々のきっかけです。
時計業界での革新:
ロレックスは自動巻き機構のパーペチュアルローター、防水ケースのオイスター、日付が自動的に変わるデイトジャストなど、多くの革新的な機能を開発してきたことで時計業界全体に影響を与え、その名声を高めました。
創業は、1905年。イギリスのロンドンで、ドイツ人のハンス・ウィルスドルフ氏により創業されました。
有名な時計のモデルは、デイトジャスト、エクスプローラー、サブマリーナ、ミルガウスなどで、一番人気はデイトナというモデル。
希少性が高くなかなか手に入らなく、もし購入しようと思ったなら何カ月も、時には何年もお店をまわって探さないといけないほどです。
ロレックスファンの方々からするとお宝アイテムですね。
高級腕時計の王者を超える世界三大雲上ブランド
上には上がいるもので、ロレックスをはるかにうわまわる超高級腕時計ブランドが、
・オーデマ・ピゲ
・パテックフィリップ
・ヴァシュロンコンスタンタン
の通称3大雲上ブランドです。
オーデマ・ピゲは1875年設立のスイス高級腕時計ブランドで、革新的な技術と高級感あふれるデザインが魅力です。
特に「ロイヤルオーク」シリーズは八角形ベゼルで人気があり、買おうと思えば300万円から400万円くらいします。
パテックフィリップは、1839年設立のスイス最高級腕時計ブランドで、上で説明したオーデマ・ピゲ同様に精巧な技術と上品なデザインを組み合わせた一流の職人技が特徴。コレクターからの評価がとても高いです。
有名モデルは「ノーチラス」や「カラトラバ」で、カラトラバの値段はおよそ300万円~400万円以上。
ノーチラスで、400万円~500万円以上です。
最後にヴァシュロンコンスタンタンは1755年設立のスイス最古の継続的に運営されている高級時計メーカーですね。
絶妙なデザインと高度な技術を融合させたその時計は、時計愛好家から高く評価されています。
代表作に「パトリモニー」、「オーバーシーズ」があり、新品の取引価格は一般にパトリモニーが約300万円~500万円、オーバーシーズが約300万円~500万円以上です。
以上の3ブランドの時計はモデルや素材により価格は変動しますが、素材やつくりによっては数千万円から億までいくこともありますから普通に高級な家まるごと買えるくらいのお値段になることもざらです。
雲上ブランドの中に数えられることも多いA.ランゲ&ゾーネとは?
A.ランゲ&ゾーネは、ドイツの高級腕時計ブランドで、1845年にフェルディナント・アドルフ・ランゲ氏によって創立。
その後、世界大戦と共産主義の影響で一時消滅しましたが、1990年に創業者の子孫により再興されました。
ブランドは、精密機械技術と洗練されたエレガンスを組み合わせた時計作りで知られていて、特に内部機構の美しさと精巧さは、時計愛好家から絶大な賞賛を受けています。
代表作には「ランゲ1」。
「ランゲ1」はその独特なダイアルレイアウトと大日付表示で知られており、新品の価格は約400万円から500万円の範囲です。
A.ランゲ&ゾーネウォッチも、価格はモデルや素材により変動しますが、素材やつくりによっては数千万円、億までいくこともありますからびっくりです。
船の船窓をイメージした時計が多いウブロ
ウブロは、1980年にスイスで創立された比較的新しい腕時計ブランドで、その大胆なデザインと革新的な素材使用で知られています。
ウブロはゴールドとラバーを組み合わせた最初のブランドとして名高く、「アート・オブ・フュージョン」をブランド哲学として掲げています。
代表作には「ビッグ・バン」、「クラシック・フュージョン」があります。
「ビッグ・バン」はウブロの象徴的なモデルで、大胆なデザインと多様な素材が特徴。新品の価格は一般に約140万円から360万円の範囲です。
「クラシック・フュージョン」はよりクラシックで洗練されたデザインを採用しつつ、ウブロの革新的な素材使用を継承しています。新品の価格は約100万円から280万円で、限定モデルや高級素材を使用したものはこれよりも高価になることがあります。
ウブロはその独特なデザインと高品質な時計作りで、スポーツとラグジュアリーを融合した新しいスタイルを提供しています。
月に降り立った経験があるオメガ
オメガは、1848年にスイスで設立された歴史的な高級腕時計ブランドで、その精密さと革新的な設計で知られています。
オメガの時計は、月面着陸をはじめとするNASAの重要な宇宙ミッションに選ばれ、さらにジェームズ・ボンド映画での使用でも有名です。
ブランドの代表作は「スピードマスター」、「シーマスター」、「コンステレーション」。
「スピードマスター」は最初の月面腕時計として有名で、新品の取引価格は一般に約70万円から80万円以上です。「シーマスター」はダイバーズウォッチとして知られ、新品の価格は約60万円から80万円。
ただし限定モデルや高級素材を使用したものはこれよりも高価になることがあります。
スポーツウォッチとして名高いスイスのタグホイヤーとは?
タグ・ホイヤーは、1860年にスイスでエドゥアール・ホイヤーによって創立された腕時計メーカーで、スポーツウォッチとクロノグラフのパイオニアです。
ブランドはその技術革新と精密さで名高く、特にモータースポーツの世界でその名を知られています。
その代表作には「カレラ」、「モナコ」、「アクアレーサー」があります。
「カレラ」は1963年に発売され、モータースポーツと密接に結びついていて、新品の取引価格は約21万円から70万円の範囲。
「モナコ」はそのスクエア型ケースと自動巻きクロノグラフの機能で知られ、新品の価格は約30万円から40万円です。限定モデルや高級素材を使用したものはこれよりも高価になることもあります。
タグ・ホイヤーは、精度と耐久性を追求した設計で、幅広い価格帯とスタイルで多くの時計愛好家から支持を受けていますよ。
日本がほこるセイコーの上位ブランド「グランドセイコー」
グランドセイコーは、1960年に日本のセイコーが創設したラグジュアリーウォッチブランドで、その精度、耐久性、読みやすさを追求した時計作りで知られています。
また、独自の時計技術である「スプリングドライブ」を開発したことでも有名です。
代表作には「グランドセイコー・スプリングドライブ」、「グランドセイコー・ハイビート」があります。
「スプリングドライブ」は機械式とクォーツの長所を融合した技術で、滑らかな秒針の動きが特徴。新品の価格は一般に約40万円から140万円の範囲です。
「ハイビート」は秒針が1秒に10回動く高精度な機械式ムーブメントで、新品の価格は約60万円から160万円ですが、モデルや素材により変動します。
グランドセイコーの時計は、手作業で仕上げられた部品と独自の技術による高い精度が特徴で、洗練されたデザインと共に世界中の時計愛好家から評価されています。
以上ですが、しかしそれぞれお値段が高額ですよね・・・(( ´艸`))。
次の章では価格について深堀りしていきましょうか。
なぜ高級腕時計はあんなに高額なの?
この章では高級腕時計がなぜあれほど高額なのか?という疑問に答えていきますのでぜひ読んでみてください。
高級腕時計の価格の正当性
高級腕時計の価格は、その製造にかかるコスト(人件費や部品コストも含む)やブランド価値、品質やデザイン、希少性など多くの要素によって決まります。
結論から述べるとこれらの要素を総合的に考えると高級腕時計の価格は正当と言えるのですがもう少し深堀りしてみていきましょう。
製造コストと品質
まず、高級腕時計は高品質な素材を使用し、専門的な技術と長時間の手作業を必要としますので、それらは製造コストを高める大きな要素です。
例えば時計のガラス(風防)には一般的な時計であればミネラルガラスと呼ばれる普通のガラスがつかわれるが、高級腕時計ともなるとサファイアクリスタルガラスという極めて透明度が高く傷がつきにくい素材が使われていたり、
他にもダイヤモンドやルビーといった宝石だっていたるところに使われる事が多いです。
腕時計の内部機構につかわれる潤滑油でさえ時計専用の高価なものがつかわれるので、製造過程で利用される部品が高額であるという理由が高級腕時計がなぜ高額か?という疑問の答えのひとつになっています。
また厳密な品質管理の下で生産され、その結果、とても長持ちし時には何世代にもわたって使用することができます。
ブランド価値と広告
次にブランドの価値も価格に大きく影響します。高級ブランドは長い歴史と伝統、そして一貫した品質を通じてその評価を築き上げてきました。
さらに広告塔に起用されるタレントやキャラクター、広告キャンペーンなどのマーケティング戦略により、ブランドの認知度とイメージが高まりそれが価格に反映されます。
希少性と投資価値
さらに限定モデルやヴィンテージ時計のような希少な時計は、その供給が限られているため価値が高まります。
また、一部の高級腕時計は時間とともに価値が増す可能性があり、これは投資としての価値も持っています。
以上のように高級腕時計の価格は多くの要素によって決まり、それは単なる時間を示す道具以上のものであり、品質や、工芸、歴史やブランドの価値、そして時には投資の価値を持つアイテムなのです。
高級腕時計を買うことの価値
高級腕時計の価格は一見すると高いかもしれませんが、それを購入することには様々な価値があり、所有者にとって特別な意味を持つアイテムになることが多いです。
長期的な耐久性
まず高級腕時計はその耐久性から長期的な価値を提供します。
高品質の素材と精密な製造過程は、長期間にわたって使用できる製品を生み出します。
適切なメンテナンスを行えば、何世代にもわたって使用することが可能な時計もあります。
ステータスシンボル
また高級腕時計はステータスシンボルとしての役割も果たします。
その所有は一定の成功や地位を示すことができ、自己表現の一部となることがあります。
芸術と工芸の鑑賞
さらに高級腕時計は芸術作品や工芸品としての価値も持っています。
精巧なデザイン、複雑な機構、高品質な素材など、その美しさと技術的な驚異を鑑賞することは所有者に大きな喜びをもたらします。
以上結論として、高級腕時計を購入することは、耐久性やステータス、芸術性や投資という観点から見ると、その価格を正当化する価値を持つことからあれだけ高額で取引されております。
ところでティーヒロさん。腕時計って維持費なんてかからないものなのですか?
いい質問ですね!そうなのです。高級時計を所有するということはいわゆる維持費というものも発生しますよ。次の章で解説していきましょうか。
え!?高級腕時計って維持費もかかるの?
高級腕時計が機械である以上、時間がたつことで内部の機械は精度が落ちてきますので、いちど分解してのメンテナンスが必要です。
これを【オーバーホール】と呼びますが、これに費用がかかります。
似たような例でいえば車に車検があるのと同じですね。
一般的な費用ですが、高級腕時計におけるオーバーホールや他故障時交換部品などの費用は以下の通りです。
【オーバーホール(分解メンテナンス)】
周期は3年~5年周期
クォーツ式・・・1万円位
2針(時針と分針)や3針(時針と分針、秒針)のシンプル時計・・・3万円位
クロノグラフ・・・5万円位
複雑機能をのせたモデル・・・10万円以上
10万円もする複雑機能をのせたモデルの”複雑機能”とはどんな機能?というご質問もあると思いますので、以下に例を出しておきますね。
・ミニッツリピーター・・・時間を音で知らせてくれる機能
・トゥールビヨン・・・内部機械をまるごと籠(かご)にいれて籠(かご)ごと回転させて重力による誤差をなくす機構
・永久カレンダー・・・4年にいちどの閏年を考慮にいれて日付をさすカレンダー
・ムーンフェイズ・・・月の位相を表示する機構
・アラーム・・・目覚まし
以上の仕組みが単体、または複数搭載されているとオーバーホールのお値段はガンッ!と上がります。
例えばアラームなんてどこの家にもあるその辺で3,000円位で売っている目覚まし時計のことですが、
これが電池を使わず、ゼンマイだけの力でキチンと作動してかつ腕時計サイズにまで縮小しているわけですからその内部機構は複雑であるわけですね。
それだけ部品も数多いですし、こまかく複雑にからみあっているわけですから、分解してのメンテナンスはそれだけ大変なわけです。
【ベルト交換】
革のメーカー純正品・・・3万円以上
金属ベルトのメーカー純正品・・・10万円以上
【クォーツ式の電池交換費用】
メーカー純正・・・5,000円程
町の時計屋・・・1,000円程
【その他部品交換の目安】
ゼンマイの交換・・・5,000円以上
リューズ巻き芯とその周辺部品交換・・・1万円以上
カレンダー交換修理・・・3万円以上
脱磁・・・5,000円前後
やはり構造が複雑な時計だったり部品交換がはいると高額になりがちですので、時計を選ぶときのポイントのひとつになりますね。
もし維持費を安く抑えたい場合はどうしたらいいですか?
維持費を抑えるには↓の方法がありますよ。
維持費をおさえたい場合は、できるだけシンプルな構造で、かんたんシンプルな仕組みの時計を選ぶ事。
例えば時針と分針、秒針だけまたは日付だけが付属でつくものがよいですね。
内部構造が複雑ではなくメンテも修理もしやすい為、オーバーホールが安いからです。
クロノグラフ(ストップウォッチ付き)になると一気に値段が上がります。
または購入せず高級腕時計のサブスクを利用して維持費は、支払わずにレンタル代のみの出費にするという手もあります。
詳細はこちらの記事にゆずりますので興味があればご参照ください。
他にも日々の手入れをこまめに行い大切に扱うということも、メンテナンスや修理の期間サイクルの幅が広がる分、維持費は安くおさえられることになりますのでおすすめです。
高級腕時計を安く購入する方法とは?
高級腕時計は、その品質と魅力を長く楽しむための価値ある投資といえるのですが、高価な投資となると躊躇するかもしれません。
ここでは最も経済的な方法で高級腕時計を手に入れるためのやり方を解説していきます。
新品か中古品か: メリットとデメリット
高級腕時計を手に入れる際、新品を購入するか中古品を選ぶかは大きな決断ポイントとなりますが、それぞれには独自のメリットとデメリットが存在します。
新品のメリットとデメリット 新品の時計は完璧な状態で、最新のデザインや技術が用いられています。新品は保証期間があるため、何か問題が発生した場合にはメーカーが修理または交換を行ってくれます。
一方で、新品の時計は中古品に比べて価格が高く、購入後すぐに価値が下がるリスクがありますが、これを「デプリエーション」と呼びます。
とはいえ世界で初めてその時計個体を装着することになる優越感も味わえますよね。
確かに!あと折角なのでやはり新品がいいですよね。
中古品のメリットとデメリット 中古品の時計は新品に比べて価格が低く、予算内でより高級なブランドやモデルを手に入れることが可能です。また、一部の希少なヴィンテージモデルや限定モデルは、中古市場でしか見つけられないこともあります。
ただし、中古品は使用状態により傷や擦れがあることがあります。また、保証期間が終了しているか保証が一切無い場合もありますので、修理費用は自己負担となることを覚えておきましょう。
新品と中古品、どちらを選ぶかは、あなたの予算と希望するモデルの入手可能性、そして新品の完璧さと中古品の価格のバランスなどによるところが大きいです。
オンラインショッピングの注意点
インターネットの普及により、オンラインで高級腕時計を購入することが容易になりましたが、オンラインでの購入には注意すべき点がいくつか存在します。
【オンラインで購入する場合の注意点】
1. 信頼性のある出品店を選ぶ オンラインで時計を購入する際、最初に考慮すべきは、購入先の出品店が信頼できるものかどうかです。顧客レビューや評価、企業の詳細情報や返品ポリシーをチェックすることをお勧めします。
2. 商品の詳細をよく確認する 商品の詳細情報や写真を注意深く確認してください。新品、未使用、または中古品であるか、保証があるかなどの詳細も重要です。また、中古品の場合、時計の状態(傷、摩耗等)を詳細に示しているか確認してください。
3. 偽造品に注意する 高級腕時計は、その価値と人気から偽造品が出回ることがあります。偽造品は価格が非常に安かったり、詳細な情報や写真が不足していたりすることが多いです。もし不安な点があれば、専門家に相談することを推奨しますが、一番安全なのはブランド、メーカーの公式ページから購入することですね。
4. 支払い方法とセキュリティ 安全な支払い方法を提供しているか確認してください。また、ウェブサイトがセキュア(https://)であることを確認し、個人情報が適切に保護されていることを確認してください。
サイトのアドレス(URL)の最初が【https://】であれば、データのやりとりをセキュア(=暗号化)な状態で通信しますということなので安全であることが多いです。sがついていない【htts://】であればデータは暗号化されずに通信します。
オンラインでの腕時計の購入は、適切な情報と注意を払うことで安全かつ便利なショッピングとなるはずです。
海外からの輸入のメリットとデメリット
高級腕時計を購入する際、海外から直接輸入する選択肢もあるのですが、これにはメリットとデメリットの両方が存在します。
【メリット】
- 価格: 一部の地域では、特に現地の税制や為替レートにより、時計が国内よりも安く購入できる場合があります。
- 選択肢: 一部のモデルは特定の地域でしか販売されていないため、海外からの輸入により、国内では手に入らない時計を購入できることもあります。
【デメリット】
- 関税と税金: 海外から商品を輸入すると、関税や消費税などの追加費用が発生します。これらの費用は、購入価格に加えられ、時には大きな金額となることもあります。
- サポートと保証: 海外から輸入した時計の場合、国内の正規店舗で保証を受けることが難しいか、あるいは不可能な場合があります。
- 配送リスク: 長距離の配送中に商品が損傷したり、紛失したりするリスクがあります。また、配送には時間がかかり、配送費用も発生します。
- 偽造品のリスク: 海外の一部のマーケットプレイスでは、偽造品のリスクが高いです。購入前に販売者の評価やレビューを確認し、疑わしい場合は購入を避けるべきです。
正規販売店と並行輸入品の違い
高級腕時計を購入する際、正規販売店から購入するか、あるいは並行輸入品を購入するかという選択があります。両者の違いを理解することは重要です。
正規販売店での価格は一般的に高く、並行輸入品に比べて割高感があるかもしれませんが、並行輸入品はメーカーの正規保証が適用されないことが多く、故障や修理の際には自己負担になるかもしれません。
また偽造品のリスクが高まるため、購入する際には信頼性のある販売者を選ぶことが重要です。
実際に最安で買える高級腕時計の例
「高級腕時計が欲しいけれど、予算が心配…」そんな方へ。
最高のクオリティを手頃な価格で手に入れる方法があります。
購入する高級腕時計を選ぶ際、予算は重要な要素の一つですで、ここでは一例として様々な予算別に最安の高級腕時計の例を紹介します。
大体50万円前後までいきますが、予算的に厳しいならこちらで解説している手もありますので、まだあきらめなくてもも大丈夫ですよ。
1. 10万円以下
- セイコー プレザージュ:セイコーのプレザージュは、日本製の自動巻きムーブメントを搭載していて、手頃な価格でも高品質な時計を楽しむことができます。
2. 10万円 – 30万円
- ロンジン マスターコレクション: スイスの時計メーカー、ロンジンのマスターコレクションは、エレガントでクラシックなデザインが特徴。信頼性の高い自動巻きムーブメントを搭載しています。
3. 30万円 – 50万円
- オメガ シーマスター: ダイバーズウォッチの名作として知られるオメガのシーマスターは、堅牢性とデザイン性を兼ね備えたモデルで、この価格帯では一押しです。
オメガのシーマスターは、ダイバーズウォッチの名作として知られています。堅牢性とデザイン性を兼ね備えたこのモデルは、スポーティーながらも洗練されたデザインが特徴で、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応します。
4. 50万円以上
- ロレックス オイスターパーペチュアル: ロレックスのエントリーモデルでありながら、その品質とデザインは高級感溢れます。保証やブランドの信頼性も高く、投資としても魅力的な一本です。
というわけで以上最安で高級腕時計を手に入れるやり方を解説してきましたが、しかしながらそれでも10万円前後はします。
そうですよ!給料手取り16万円の自分にはちと厳しいです(´;ω;`)
・・・なるほど、それでは・・
貯金がないし、お給料の手取りが少ないわ・・・という方は、次の章で解決策をご紹介しますね。
【手取り17万円でもあきらめないで!】高級腕時計を安くつける方法とは?
現在、貯金も底をつきかけ、お給料の手取りも少ないけれど、それでも高級腕時計をつけたい!そんなあなたにおすすめなのはサブスク。そうです。高級腕時計のサブスクを利用するという手があります。
月額制でレンタルするというものですが、時計のサブスクの場合はビデオやDVDのようにレンタル期限がないものが多く、あきるまでつかうことができますのでとても便利です。
レンタルでも、会社や学校、もちろんデートや飲み会につけていっても褒められるし、うらやましがられますので鼻が高くなる思いができます。
つけてひとりで眺めながらニヤニヤもできます。
↑はわたしもレンタルをよく利用するので体験談です(笑。
あっ!ティーヒロさんもレンタルなのですね?
わたしのような時計おたくは何本もってもキリがないので、着けたことがない時計をレンタルできるのは便利なのですよ。
高級腕時計をサブスク利用するのをおすすめできる人の例↓
- 高級腕時計をつけて褒められたいニヤニヤしたい
- 時計ショップの店員さん⇒お客様から「ああいう人になりたいな。」と思ってもらえる
- 時計ブロガー⇒記事の素材に
- 動画配信者⇒富裕層キャラをブランディング。フォローされやすい
そんなわけで高級腕時計のサブスクについてはこちらで詳しく解説していますのでご参照ください。
そもそも高級腕時計てこのデジタル時代に時代遅れじゃない?
高級腕時計が時代遅れかどうかを語るためには再びここで高級腕時計の魅力について語ります。
高級腕時計の魅力は深くて、一言では言い表せないのですが、その精密な機械工学、美的芸術、歴史的背景、そしてステータスの象徴としての力。これら全てが不朽の価値を生み出します。
この章ではそのあたりを深堀りしていきましょう。
高級腕時計と聞くと何を思い浮かべますか?
一部の人々にとっては、単に時間を確認する道具以上の何ものでもないかもしれません。
しかし実際には高級腕時計はその定義を大きく超えていくことがあります。
高級腕時計は、精巧な機械工芸品と美的価値が結合したアート作品です。
製造過程の一部では熟練時計師達により一つ一つ手作業で組み立てられ、モノによっては数ヶ月以上もの時間をかけて製作されます。
ブランドによっては、数百年にわたる歴史と伝統を持つものもあり、その価値はブランドの歴史を象徴する一部となっています。
さらに”時間を計測する道具“を超えて、社会的ステータスや個々のスタイルを表現するアクセサリーとしての役割も果たすことがあり、それらはファッションの一部として所有者の個性や好み、価値観を示すものとなっているのです。
また一部の高級腕時計は、限定生産やレアな素材使用などから投資価値を持つこともあり、年月とともにその価値が増すことがあるため、投資目的で購入する人もいることから財産としての役割もあります。
他にも重要な特徴として、所有者にとって特別な意味を持つこともあるのですが、例えば大切な記念日のギフトであったり、達成した目標を祝うための購入であったりですね。
自分へのご褒美で腕時計を買ったことは、自分にもありますよ。
ありますよね!?キザな言い方をすると、そういった感じで高級腕時計は単なる時間を測る道具を超えて、時間とともに成長し、所有者の人生の一部になっていくわけですね。
以上のように、高級腕時計は技術や芸術、ステータスや投資、そして感情的な価値を持つ、とても多面的な存在で、これら全てが融合して初めて、「高級腕時計」という存在が成り立つのです。
よって高級腕時計の価値はこのデジタル時代においても【時代遅れ】という概念はなくいつでもどこでも、いやむしろAIやロボットなどが発達したデジタル時代にこそ、その価値が”ばえる”存在といえます。
高級腕時計はじめて入門のまとめ
それではここまで高級腕時計のなんたるかを解説してきましたので、最後に内容をまとめておわりにいたしますね。
・高級腕時計を買う意味は、
品質と耐久性: 卓越した品質と耐久性によって一生持つことができる
ステータスシンボル:社会的地位や成功を示すステータスシンボルとなる
つくり:工芸品、美術品的価値
投資としての価値:時間とともに価値が増すことあり投資効果
・ブランドステータスと人気度分布図
・高級腕時計の値段の秘密
製造にかかるコスト(人件費や部品コストも含む)やブランド価値、品質やデザイン、希少性など、総合的に考えると高級腕時計の価格は正当と言える
・高級腕時計の維持費は主に、オーバーホール(分解メンテナンス)の料金
周期は3年~5年周期
クォーツ式・・・1万円位
2針(時針と分針)や3針(時針と分針、秒針)のシンプル時計・・・3万円位
クロノグラフ・・・5万円位
複雑機能をのせたモデル・・・10万円位
・高級腕時計をお得に購入する為の選択肢
(1)新品か中古か?
(2)オンラインで買うか?
(3)海外輸入で買う
(4)正規品か並行輸入品か?
・買う予算が厳しかったり、維持費がきつければサブスクリプションを利用する手もある
・高級腕時計は時代遅れのアイテムといえるか?
高級腕時計の価値はこのデジタル時代においても【時代遅れ】という概念はなくいつでもどこでも、いやむしろAIやロボットなどが発達したデジタル時代にこそ、その価値が”ばえる”存在といえるので時代遅れではない
以上となります。
最後までありがとうございました。
あなたに素敵な腕時計ライフを☆彡
ティーヒロでした(@^^)/~~~