
この記事では、豪華な素材選択から精巧な製作過程、独特なデザイン、そして高度な機能性まで、高級腕時計の魅力を解き明かします。時計職人が何ヶ月もかけて一つ一つの部品を手作業で組み立て、調整する過程を探求し、なぜこれらの時計が一般的な腕時計とは一線を画する価値を持つのかを理解しましょう。この記事を通じて、あなた自身のライフスタイルや価値観に最適な高級腕時計を見つける手助けをします。
どうもご機嫌いかがですか?ティーヒロです。
【ティーヒロとは?】
・CWC(ウォッチコーディネーター資格)所有者

CWC(ウォッチコーディネーター資格)とは、豊富な専門的知識をそなえ、適切な接客対応ができる時計販売のプロフェッショナル。現在約3千名の資格所有者が全国で、時計選びをサポートしている。
・2019年から腕時計ブログ執筆
・119以上の腕時計ブランドを解説⇒「腕時計ブランド辞典」の作成。
↑こんなわたしが高級腕時計入門を書いていきますので、ぜひ最後までお読みください。
それでははじめていきましょう。
高級腕時計の事をよく知りたいです。
わかりました!それでは高級腕時計の魅了を徹底解説していきますよ。
※この記事はどんどん内容が増えていきます。
高級腕時計を買う意味とは?
高級腕時計を選ぶ理由は人それぞれで、その背後にはさまざまな価値観や目的が存在します。
以下にその主な理由をいくつか示します。
品質と耐久性: 高級腕時計はその卓越した品質と耐久性によって一生持つことができ、適切なケアとメンテナンスを行うことで、次の世代にまで引き継ぐことが可能です。
ステータスシンボル: 一部の人々にとって、特定のブランドの高級腕時計を所有することは、社会的地位や成功を示すステータスシンボルとなります。
芸術と工芸の尊重: 高級腕時計は、その製造に必要な熟練した技術と芸術性を評価する人々にとって、芸術作品とも言える存在です。
投資としての価値: 一部の高級腕時計は、時間とともに価値が増す可能性があり、これは賢明な投資となり得ます。
以上のような理由から、高級腕時計はその価格以上の価値と満足感を提供します。
それは単なる時間計測装置以上のもので、所有者の生活に深い意味と価値をもたらすアイテムとなり得ます。
高級腕時計とそうでない腕時計の違いは?
高級腕時計と一般的な腕時計の間には、いくつかの重要な違いがあります。
以下にその主な違いをいくつか挙げてみます。
素材:高級腕時計はしばしば、高品質なステンレススチール、ゴールド、プラチナ、チタンなどの高価な素材で作られます。ダイヤモンドや他の貴石が装飾として使われることもあります。
対照的に、一般的な腕時計はより安価な素材、例えばプラスチックや安価な金属で作られることが多いです。
クラフトマンシップ:高級腕時計は、専門的な技能と時間をかけて製作されます。

手作業で組み立てられ、調整されることが多く、一つ一つのパーツに至るまで精密に作られています。一方、一般的な腕時計は大量生産され、手作業よりも機械による生産が主であることが多いです。
機能と複雑さ:高級腕時計は、時計の機能に関してより複雑で高度なものを備えることがあります。
例えば、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)、ムーンフェイズ(月齢表示)、パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)、トゥールビヨン(重力の影響を打ち消す機能)などです。
これらの複雑な機能は、一般的な腕時計には通常見られません。
永久カレンダーとは、通常の腕時計の日にちは30日表記になっているので、28日や31日の月は日付が狂います。また閏年も考慮されないのですが、永久カレンダーはそういった細かな部分も考慮して表示する仕組みで超絶複雑な機構になっている。
重力の影響とは、時計の向きが縦向きか横向きかで内部の機構は重力の影響度合いが違うということ。例えば重たいものを持ち上げる時も向きによって体感の重さがかわりますがそういこうことです。
高級腕時計の内部機構がいかに緻密で精密に組み込まれているかを説明する為にゼンマイ仕掛けのおもちゃ「チョロQ」を例にして説明します。
わたしが子供の頃はよくチョロQで遊んだものですが、今の若い人達はどうだろう?もしチョロQを知らなければゼンマイで動く車のおもちゃをイメージしてくれたら大丈夫ですよ。
車を後ろに引くと内部のゼンマイが巻かれて離すと走り出すというおもちゃですね。ゼンマイおもちゃといえばチョロQといわれるほど有名ですが、
普通は、後ろにギギギと引いて(ゼンマイを巻いて)離すと前方に勢いよく走りだすだけです。これを通常一般的な機械式時計としましょう。
これに対して時計の内部機構が精密複雑になると、走り出すだけではなくチョロQにライトがついていて、小さな速度メーター、ゼンマイの残り時間を示すメーター、自動ブレーキシステムが内蔵されている状態です。
チョロQを後ろにギギギと引いてゼンマイを巻いて離した力でこれらすべてが作動するということなので内部は物凄く精密緻密な造りになっているのが想像できるはずです。
こんな感じでチョロQでイメージすると高級時計の内部機構がどれだけ精密にできているのかわかりますよね。
なるほど!確かにチョロQでたとえるとわかりやすいですね!
価格:上記の理由から、高級腕時計は一般的な腕時計よりもはるかに高価です。その価格はブランド、素材、複雑さ、限定性などによりますが、数十万円から数千万円までと幅広い範囲に及びます。
ブランドと歴史:多くの高級腕時計ブランドは長い歴史と伝統を持っており、そのブランド名自体が高級感と品質を保証する象徴となっています。
一方、一般的な腕時計のブランドは、必ずしもそのような長い歴史や知名度を持っているわけではありません。
保証とサービス:高級腕時計は通常、長期間の保証がついており、ブランドや認定サービスセンターから専門的な修理やメンテナンスを受けることができます。これに対し、一般的な腕時計の保証は短期間で、専門的なサービスを受けることが難しい場合があります。
価値の保存:一部の高級腕時計は、時が経つにつれてその価値が増すことがあります。これはブランドの名声、時計の希少性、限定生産などによるもので、コレクターズアイテムとしての価値があります。
一方、一般的な腕時計は新品の価格から時間とともに価値が下がることが一般的です。
これらの違いは、高級腕時計と一般的な腕時計が異なる市場と消費者に対して提供している商品であることを示していて、どちらが良いかは個々のニーズ、予算、スタイルの好みによります。


なぜ高級腕時計はあんなに高額なの?

この章では高級腕時計がなぜあれほど高額なのか?という疑問に答えていきますのでぜひ読んでみてください。
高級腕時計の価格の正当性
高級腕時計の価格は、その製造にかかるコスト(人件費や部品コストも含む)やブランド価値、品質やデザイン、希少性など多くの要素によって決まります。
結論から述べるとこれらの要素を総合的に考えると高級腕時計の価格は正当と言えるのですがもう少し深堀りしてみていきましょう。
製造コストと品質
まず、高級腕時計は高品質な素材を使用し、専門的な技術と長時間の手作業を必要としますので、それらは製造コストを高める大きな要素です。
例えば時計のガラス(風防)には一般的な時計であればミネラルガラスと呼ばれる普通のガラスがつかわれるが、高級腕時計ともなるとサファイアクリスタルガラスという極めて透明度が高く傷がつきにくい素材が使われていたり、
他にもダイヤモンドやルビーといった宝石だっていたるところに使われる事が多いです。
腕時計の内部機構につかわれる潤滑油でさえ時計専用の高価なものがつかわれるので、製造過程で利用される部品が高額であるという理由が高級腕時計がなぜ高額か?という疑問の答えのひとつになっています。
また厳密な品質管理の下で生産され、その結果、とても長持ちし時には何世代にもわたって使用することができます。
ブランド価値と広告
次にブランドの価値も価格に大きく影響します。高級ブランドは長い歴史と伝統、そして一貫した品質を通じてその評価を築き上げてきました。
さらに広告塔に起用されるタレントやキャラクター、広告キャンペーンなどのマーケティング戦略により、ブランドの認知度とイメージが高まりそれが価格に反映されます。
希少性と投資価値
さらに限定モデルやヴィンテージ時計のような希少な時計は、その供給が限られているため価値が高まります。
また、一部の高級腕時計は時間とともに価値が増す可能性があり、これは投資としての価値も持っています。
以上のように高級腕時計の価格は多くの要素によって決まり、それは単なる時間を示す道具以上のものであり、品質や、工芸、歴史やブランドの価値、そして時には投資の価値を持つアイテムなのです。
高級腕時計を買うことの価値

高級腕時計の価格は一見すると高いかもしれませんが、それを購入することには様々な価値があり、所有者にとって特別な意味を持つアイテムになることが多いです。
長期的な耐久性
まず高級腕時計はその耐久性から長期的な価値を提供します。
高品質の素材と精密な製造過程は、長期間にわたって使用できる製品を生み出します。
適切なメンテナンスを行えば、何世代にもわたって使用することが可能な時計もあります。
ステータスシンボル
また高級腕時計はステータスシンボルとしての役割も果たします。
その所有は一定の成功や地位を示すことができ、自己表現の一部となることがあります。
芸術と工芸の鑑賞
さらに高級腕時計は芸術作品や工芸品としての価値も持っています。
精巧なデザイン、複雑な機構、高品質な素材など、その美しさと技術的な驚異を鑑賞することは所有者に大きな喜びをもたらします。
以上結論として、高級腕時計を購入することは、耐久性やステータス、芸術性や投資という観点から見ると、その価格を正当化する価値を持つことからあれだけ高額で取引されております。

そもそも高級腕時計てこのデジタル時代に時代遅れじゃない?
高級腕時計が時代遅れかどうかを語るためには再びここで高級腕時計の魅力について語ります。
高級腕時計の魅力は深くて、一言では言い表せないのですが、その精密な機械工学、美的芸術、歴史的背景、そしてステータスの象徴としての力。これら全てが不朽の価値を生み出します。
この章ではそのあたりを深堀りしていきましょう。
高級腕時計と聞くと何を思い浮かべますか?
一部の人々にとっては、単に時間を確認する道具以上の何ものでもないかもしれません。
しかし実際には高級腕時計はその定義を大きく超えていくことがあります。
高級腕時計は、精巧な機械工芸品と美的価値が結合したアート作品です。
製造過程の一部では熟練時計師達により一つ一つ手作業で組み立てられ、モノによっては数ヶ月以上もの時間をかけて製作されます。
ブランドによっては、数百年にわたる歴史と伝統を持つものもあり、その価値はブランドの歴史を象徴する一部となっています。
さらに”時間を計測する道具“を超えて、社会的ステータスや個々のスタイルを表現するアクセサリーとしての役割も果たすことがあり、それらはファッションの一部として所有者の個性や好み、価値観を示すものとなっているのです。
また一部の高級腕時計は、限定生産やレアな素材使用などから投資価値を持つこともあり、年月とともにその価値が増すことがあるため、投資目的で購入する人もいることから財産としての役割もあります。
他にも重要な特徴として、所有者にとって特別な意味を持つこともあるのですが、例えば大切な記念日のギフトであったり、達成した目標を祝うための購入であったりですね。
自分へのご褒美で腕時計を買ったことは、自分にもありますよ。
ありますよね!?キザな言い方をすると、そういった感じで高級腕時計は単なる時間を測る道具を超えて、時間とともに成長し、所有者の人生の一部になっていくわけですね。
以上のように、高級腕時計は技術や芸術、ステータスや投資、そして感情的な価値を持つ、とても多面的な存在で、これら全てが融合して初めて、「高級腕時計」という存在が成り立つのです。
よって高級腕時計の価値はこのデジタル時代においても【時代遅れ】という概念はなくいつでもどこでも、いやむしろAIやロボットなどが発達したデジタル時代にこそ、その価値が”ばえる”存在といえます。
