腕時計のベルトの素材の革の種類を知ろう!
革ベルトとは、主に動物の皮をなめして作られたベルトです。
大きくわけて本革と合成皮革に分かれます。
合成皮革よりも本革のほうが高級とされていますが、手入れをサボると痛みやすいのは本革です。
痛みを防ぐ加工がされていないからですね。
とはいえ適切に手入れをすると、使ううちにだんだんといい感じの雰囲気に馴染んでくるのが特徴です。
革製品の代表的は種類は以下の通りです。
革の種類
革素材 | 合成革 | ワニ革 | カーフ革 | リザード革 | コードバン | ピッグスキン | バッファロー | ガル―シャ | シャーク | オーストリッチ |
価格 | 安価 | 高価 | ||||||||
ツヤ | ある | ある | ||||||||
重量 | 軽い | |||||||||
強度・耐久性 | 高い | |||||||||
キズ耐性 | ある | ある | ||||||||
水耐性 | 強い | 弱い | ||||||||
水洗いできる? | できる | 不可 | ||||||||
デメリット | 長持ちしない | 水分に弱い | ||||||||
種類例 |
【合成皮革】
合成樹脂を使って人工的に作られた疑似皮革を用いたベルトです。
色やデザインでバリエーションが出せる事が特徴で、汗や雨などの水分に強いです。
【ワニ革】
ワニ革にもいくつか種類があります。
高級品は、クロコダイルです。
クロコダイルよりはランクが低いものでアリゲーターやカイマンなどあります。
ワニ革は表面がとても繊細な為、水に弱くシミの原因となりますので、水洗いはできません。
ブラッシングでとれない汚れはエキゾチックレザークリーナーを使って落としましょう。
【カーフ】
子牛の皮で作られたベルトで、なめらかな風合いが特徴です。
カジュアルなファッションとも相性が良いです。
カーフは、毎日ブラシを使ってホコリを落とし、定期的に、革クリームでお手入れしましょう。
また、繊維がとても細かく、水にとても弱いためすぐにシミになってしまう為、水洗いはできません。
【リザード】
トカゲの皮で作られたベルトで、目が細かく派手さがないです。
ワニ革と比べるとリーズナブルですが、トカゲ革は、特に水に弱いのでご注意を。勿論、水洗いはできません。
濡れたらすぐに水分を拭き取って陰干ししましょう。
日々の手入れは、クロスやセーム革でカラ拭きだけでOKです。
又、牛革や豚革に比べて圧倒的に傷がつきにくい為、エキゾチックレザー入門として適しています。
【コードバン】
馬の革から作られたもので、希少価値が高いです。
ホースレザーとも呼ばれ、強度の高さが特徴です。
ホースレザーは、お手入れが簡単なのが魅力で、クロスやセーム革でカラ磨きをすると表面の輝きが増す特徴があります。
水に弱く水シミができますので、汗や雨で濡れたらすぐに乾いた布でふき取りましょう。水洗いはできません。
【ピッグスキン】
「ピッグ」豚の革です。
日本国内で唯一飼育から製造まで行われています。
非常に柔らかい質感で軽量です。
汚れたら消しゴムである程度の汚れを落せます。
水に弱く、シミになったり硬くなってしまうので、水洗いはできません。
【バッファロー】
バッファローの皮で作ったベルトです。
丈夫であり柔らかな質感です。
なんと汗に強いという嬉しい特徴があります。
そしてお手入れが簡単なのが魅力です。
普段は、クロスやセーム革でカラ拭きお手入れだけでも大丈夫です。
他の革と比べて水には強いですが、とはいえ他の革の取り扱い同様に水洗いは推奨しません。かたく絞った布で汚れをふき取るまでにしましょう。
【ガルーシャ】
エイの皮から作られたベルトです。
光沢感があり、比較的硬いです。
細かなガラスを散りばめたような美しさがあります。
海に住む生き物なので、水には強いですが、濡れたまま放置するとカビの原因となりますので、濡れたすぐにふき取ってください。
革の裏側(ベルトの裏ではなく革そのものの裏面)が水を浸透してしまいますので、水洗いは水洗いは推奨しません。かたく絞った布で汚れをふき取るまでにしましょう。
【シャーク】
サメ皮で作られたベルトで、かなり軽量であることが特徴です。
水に強く非常にタフですので、水洗いもできますので手入れが楽ですね。
使い込むほどにツヤが出てきます。
汚れたら固く絞った濡れタオルで、汚れを拭き取れますので手入れも楽です。
【オーストリッチ】
ダチョウの革から作られたベルトです。
凸凹がある質感です。
又、重厚感もありツヤもあります。
ただし水にはとても弱いので、汗や雨に濡れたらすぐに柔らかい布でふき取ってください。水洗いはできません。
【品質レベルについて】革ベルトに刻まれた表記の意味
実は本革には3種類のクォオリティーがありまして、多くの場合ベルトの裏面にその種類が書かれています。
3種類のクォリティーとは以下です。
・GENUINE LEATHER(ジェニュインレザーと読む)
・TOP-GRAIN LEATHER(トップグレインレザーと読む)
・FULL-GRAIN LEATHER(フルグレインレザーと読む)
GENUINE LEATHER(ジェニュインレザー)
「ジェニュインレザー」とは、「本物の革」という意味で、本物の革製品を表す一般的な用語です。
一方、「本革 (GENUINE LEATHER)」という用語は、革の品質のうち、残念ながら一番下のランクの革を指します。
他の革と比べて長持ちせず痛んでくると、剥がれたような感じになります。
本革として高品質の雰囲気や見た目にする為に品質が低い革を糊で張り合わせて厚みを出したり、塗装をして高品質に見せているなど、ラグジュアリー感を演出しているものが多いです。
とはいえ、モノによって使用される加工技術によって品質が大きく異なりますので、もしあなたがジュニュインレザーをお持ちでもそれがすぐに痛んでダメになるというわけではありませんので、ご安心ください。
どの道、本革は消耗品ですし、毎日使ったとして1年~1年半、2本から3本の腕時計とローテーションを組んで利用しても3年~5年ほどで交換の時期を迎えることが多いです。
TOP-GRAIN LEATHER(トップグレインレザー)
トップグレインレザーは、革の表面にある最上層の部分を使用した革のことを指します。
革の表面には多くの細かいシワや傷があり、トップグレインレザーはその表面の部分を削り取り、なめし加工を施したものです。
トップグレインレザーは、革の中でも比較的高品質で、肌触りが柔らかく、耐久性があります。
また加工によって色や風合いを調整することもできるため、多くの革製品で使用されています。
ただし、製造工程や加工方法によって品質が異なるため、製品を選ぶ際には、その品質についても確認することが重要です。
FULL-GRAIN LEATHER(フルグレインレザー)
フルグレインレザーとは、革の最上層部分である表面をそのまま使用した革のことを指します。上記のトップグレインレザーとは異なり、革の表面のシワや傷をそのまま残し、加工を施さずに仕上げたものです。
革の中でも最高品質の部類に入ります。
革本来の風合いや質感を残しているため、使い込むほどに味わいが増していきます。また、耐久性も高く、長期間使用することができます。ただし、その品質や風合いゆえに価格が高く、取り扱いには注意が必要です。
主に高級バッグや靴、家具、装飾品などに使用されることが多く、その品質と風合いによって高級感を演出することができます。