
どうもご機嫌如何ですか?ティーヒロです。
この記事は、腕時計の手入れに最低限必須な道具とその使い方について解説していきます。
わたしは、腕時計についてのブログを執筆する為に約2年間、勉強してきました。
そしてその知識を使い「腕時計ブランド辞典」を作成しております。
当記事は、そんなわたしが腕時計についての手入れの方法について書いたものです。
あなたが、愛用の腕時計を可能な限り末永く利用できるように解り易く解説していきます。
それでは早速はじめて行きましょう。
本日は、記事の進行助手役に、高木君に来てもらっております。
どうも高木です!よろしくお願いいたします!
腕時計の手入れに必須な道具9選とは?
以下が腕時計の手入れに必要な9つのアイテムです。
1.(ブラシ)毛先が柔らかい歯ブラシ
2.カッター(爪楊枝の先を更に細く削る為に必要)
3.爪楊枝(細かい隙間の手入に使う)
4.綿棒(細かい隙間の手入に使う)
5.ライターオイル(しつこい汚れ落とし用)
6.中性洗剤(しつこい汚れ落とし用)
7.マイクロファイバークロス(又はセイム革)(全体的に磨き上げるクロス)
8.スティール磨きクロス(ステンレス製ならステンレス用。材質に合わせて選択を。)
※ 8.スティール磨きクロスを使う掃除は、研磨作業になります。これにより金属表面の特殊加工が剝がれてしまう可能性があります。必ず自己責任の元行ってください。又、不安であればメーカーや購入店に相談の上、実施ください。
9.バネ外し棒
ではまずは、手入れに使う「ブラシ」から解説していきましょう。

【腕時計の手入れに必須な道具】ブラシ編
腕時計を手入れするブラシはどんなブラシが良いのか?
これは結論から申し上げると歯ブラシでOKですよ!

はっ!歯ブラシですか?専用のブラシである必要はないのですか!?
はい!たしかに腕時計を掃除する専用ブラシはありますよ!それでも勿論良いですが、別に歯ブラシでも大丈夫です。そのかわり毛先が柔らかいものを選んでくださいね。
解りました!何か特別なブラシを買わないといけないのかなと思っておりました。
ははは(笑)繰り返しますが毛先の硬さが柔らかいもの限定ですからね!
解りました!
歯ブラシを使ってどのように手入れをしていくのか?
歯ブラシでの掃除が適しているのは、メタル部分です。

ここは肌に直接触れる箇所であり、構造上凹凸やすき間がいっぱいだからです。
革ベルトの手入れ方法については以下で解説をしております。
革ベルトを使っているよという方は、ご参照ください。
![]() |
正しい腕時計の革ベルトの手入れ方法で染みと臭いを除去できる方法
革ベルトの手入れをきちんとやっておりますか?正しい革ベルトの手入れ方法を解説します。他にもふき取り難い汚れの除去方法をご紹介いたします。これで可能な限り革ベルトを長持ちさせます! |
メタルバンドは、汗と結合した黒ずみ汚れが特にこびりつきやすいです!
成る程
そこへ歯ブラシの細かい毛先が入り込んで、汚れを除去してくれるのですね。
成る程ですね。
シュッシュッと外へ汚れや埃を弾き飛ばす事だってできます。
毛先が柔らかいからメタルがキズつきませんしね。
逆に歯ブラシでは掃除が難しい箇所は以下の箇所です。
ラグ( ベルトを固定する部分の事 )
ストラップの接合部周辺
裏蓋
ベゼル( 時計文字盤回りに付けられているリング状のパーツ )とケースとの接合部

こういう場所は、歯ブラシの毛先では落としきれない汚れがある事が多いです。
その場合は爪楊枝の先でやさしくなぞると良いです。
なぞるだけでも汚れは、かき落ちます。
強くやりすぎると傷が付くのでご注意ください。
成る程、爪楊枝ですね!
もしも、爪楊枝でも太くて入らない場合は、爪楊枝の先端をカッターで細く削って使うと便利ですよ。
もし市販のブラシを利用する場合のおすすめは?
豚毛や馬毛のブラシがおすすめです。
一段と長くしなやかな毛で、毛先はすき間の部分に入りやすく、しつこい汚れを発生させない予防的な効果もあるのです!
へぇ〜 予防効果があるのは良いですね
ですね~他にも時計のケース部分に豚毛ブラシを使う事でのメリットはやはり広範囲に磨くことができるという事です!
成る程
時間がない方で、歯ブラシでチマチマやりたくない方であればメリットありますね!
確かにそうですね!
↓このようなブラシです。

明工舎(メイコー) 時計工具 明工舎(メイコー) 豚毛ブラシ

uxcell 時計ダイヤルブラシ ヘアブラシ 2個入り 宝石 ウォッチ ダイヤル修復ツール 木製ハンドル

【腕時計の手入れ道具】クロス編
時計を磨く為のクロスも必須アイテムです。
おすすめは、 マイクロファイバークロスかセーム革です。

レック 激落ちクロス マイクロファイバー 10枚入

HARP(ハープ)セーム革(鹿革)150X150ミリ角-1枚【831】
金属部分をピカピカにさせる道具としては、スティール磨きクロスが便利です。

KOYO ステンレスみがきクロス
金属部分がピカピカになります。
ガラス(風防)部分の利用は避けましょう。
※この工程は、研磨作業になります。これにより金属表面の特殊加工が剝がれてしまう可能性があります。必ず自己責任の元行ってください。又、不安であればメーカーや購入店に相談の上、実施ください。

【腕時計の手入れ方法】ブラシを使った手入れの手順は?
実際の手順は、以下です。
2.マイクロファイバークロスかセーム革でケースを拭きますが、優しく親指の腹で押すイメージでケースを拭きます。全体を隅々まで拭きます
3.サッと優しくガラス面を拭きます。
4.特に裏ぶた部分には皮脂汚れや汗がつきやすいので特に重点的に掃除してください。
5.隙間や各部品の付根の部分を爪楊枝で汚れをかき出します
6.爪楊枝でも届きにくい箇所はカッターで爪楊枝の先を細く削って掃除します。
7.ブレスの汚れを拭き取ります。
8.コマの隙間に汚れが入り込みやすいので、爪楊枝や少し濡らした綿棒を使って掃除します。
9.爪楊枝で落ちない汚れは歯ブラシで擦ると落ちるケースがあります。
10.爪楊枝で落ちないものはブラシでこすります。
11.リューズを動かす→リューズは定期的に動かしておいた方が良いです。可動部を動かす事で、潤滑油を巡らせ、汚れの固着やサビの防止になるからです!
12.ガラス以外をスティール磨きクロスで磨きます。
13.仕上げに100円均一で売っている眼鏡拭きで磨いて完成
もし汚れがしつこく磨いてもなかなか除去できない時は、クロスにライターオイルを少量湿らせて拭くと綺麗になります。
中性洗剤を利用してふき取る事も、有効です。
酸性洗剤は、ステンレスやチタンには良くはないので避けてください。
全体的に手入れの際の注意点としては、濡れたクロスで掃除をする事がある場合、時計内部に水が浸入してしまう事だけは絶対に避けてください。
浸水故障の原因となってしまいます。
又、時計が手からツルっと滑り落ちて、落下による衝撃もさけたい所です。
できる事なら座って低い体勢で行い、慎重に手入れしましょう。
ステンレスベルトの汚れや臭いがひどい場合に、本格的に手入れをしたい場合は、以下の記事でやり方を解説しています。 ご参照ください。
![]() |
【ステンレスの腕時計】汚れと臭いを徹底的に除去するやり方
ステンレス製の腕時計に特化して、自宅で簡単にできる腕時計の日々の手入れと洗浄方法をご紹介します!徹底的にあなたの腕時計をピカピカに蘇らせます!より新品に近い状態に磨き上げたい方用
|
次の項では、ベルトに隠れた箇所や、ラグの内側などの細かな隙間や裏側の手入れについて解説していきます。

ベルトに隠れた部分、ラグ内側の掃除の仕方
ここで登場するのが「バネ外し棒」です。

バネ棒外し バネ棒はずし 時計ベルト 時計バンド バネ棒 除去ツール用工具 腕時計 時計用工具 調整工具 工具ベルト 交換
このアイテムを使い、時計本体と、ベルトを外します。
その上で、爪楊枝でやさしく裏側や隙間をケアしていってください。
それでは次の項は、「腕時計の手入れの道具についてのQ&Aコーナー」となります。
飛ばして読みたい方はこちらをクリックください。

腕時計の手入れ道具のQ&A
Q・腕時計ってそんなに精巧なの?
Q・腕時計の手入れは、そもそも必要?
Q・ステンレスでも錆びるの?
Q・研磨用クロスはチタンでも使える?
Q・手入れする部位によってブラシは変えた方がよいか?
Q・ナイロン、豚毛、馬毛で毛が柔らかい順番は?
Q・酷い汚れは、食器を洗うように、水道水と中性洗剤で洗ってもよい?
Q・セーム革とはなんですか?
Q・保管場所で注意しないといけない事はありますか?
Q・シリコンやウレタンバンドのお手入れ方法
Q・ベゼルとリューズが、細かくて手入れし難いですが良い方法はありますか?
【質問】電気機器に強いのですが、開けて内部掃除をしても良い?
A.中身にまで手を出さないことです。
時計の専門知識を持っていない人が、時計の裏蓋を開けた場合、時計内部にホコリを呼び込むリスクがあるだけです。
そして一度でも開けるとメーカー保証が、受けられなくなります。
だから絶対に開けては駄目です。
▼項の始めに戻る【質問】腕時計ってそんなに精巧なの?
精巧です。
特に機械式時計は、熟練の時計師が組み立てています。
そして時計内部を触るというのは時計修理技能の資格が必須です。
クォーツ時計であっても緻密な電子デバイスです。
腕時計の内部機構をいじろうというのなら、相当に知識を蓄える必要があります。
それくらい精巧です。
ですので素人ができるメンテナンスは、外側を磨くまでが限界です。
▼項の始めに戻る【質問】腕時計の手入れは、そもそも必要?
A.必要です。
毎日着けて外出するアイテムです。
絶対に汚れます。
汚れを、放っておくと錆や変色の原因となったり、肌がかぶれたりします。
臭いも発生します。
それに、ピカピカな腕時計こそ愛でる事ができます。
ボロボロの時計に愛着が湧きますか?
そんな時計をしていてもシャキッ!としないですよね。
だから時計の手入れは必要です。
▼項の始めに戻る【質問】ステンレスでも錆びるの?
ステンレス金属の表面には酸化を防ぐ膜が張っています。
勿論肉眼では見えません。
その膜があるおかげて錆を防止しています。
しかしこの膜は、強いアルカリ性物質に弱いです。
アルカリ性の汚れにより膜が壊れます。
そうすると錆びてきますよ。
特に注意したい部分は、それは空気に触れない部分です。
細かな隙間やキワに入り込んだ汚れです。
これが酸化すれば、サビになります。
だからサビや腐食を防ぐ為には、日々時計の表面を細かくきれいにすることが必要です。
▼項の始めに戻る【質問】研磨用クロスはチタンでも使える?
チタンは研磨できません。
だから研磨用クロスは存在しない筈です。
もし仮にチタン用磨きクロスが売っていても使わないでください。
どうしても研磨したければ、メーカーや購入店にご相談ください。
▼項の始めに戻る【質問】手入れする部位によってブラシは変えた方がよいか?
A.基本は毛の柔らかい歯ブラシで大丈夫です。
しかしどうしても市販の専用のブラシを使いたければ、おすすめは馬毛ブラシです。

TRUSCO(トラスコ) 機械植竹ブラシ 曲柄 馬毛 4行 毛長 TB-7026
一番柔らかいので、どの金属へも傷を付ける心配がありません。
ちなみに金属がステンレス製なら硬い金属なのでナイロンブラシでも良いです。
ゴールドを代表する柔らかい金属であれば馬毛がおすすめです。
▼項の始めに戻る【質問】ナイロン、豚毛、馬毛で毛が柔らかい順番は?
A.ナイロン<豚毛<馬毛
馬毛が一番柔らかいです。
▼項の始めに戻る【質問】酷い汚れは、食器を洗うように、水道水と中性洗剤で洗ってもよい?
A.良くはないです。
浸水して壊れます。
しかし中性洗剤は、しつこい汚れ落としには強いので手入れに使う事もあります。
その場合は水がポタポタな状態で使わないようにしましょう。
わずかな浸水であっても死守してください。
▼項の始めに戻る【質問】セーム革とはなんですか?
A.鹿やヤギなどから採れる革です。
とても柔らかく耐水性が高いです。
だから汚れや水分をふき取るケア用品として便利です。
普通のタオルの場合は、化学繊維を使用しているのでキメが荒いです。
雑に拭くと時計を傷つけてしまう恐れがあります。
しかしセーム革であれば柔らかくなめらかですので、傷への心配がないのでおすすめです。
値段も安価ですし洗って繰り返し使えますよ。
▼項の始めに戻る【質問】保管場所で注意しないといけない事はありますか?
磁気の影響を受けない場所に保管してください。
腕時計が、磁気の影響を受けてしまうと以下の障害が出る可能性があります。
・時刻表示が急に遅れたり早まる
・止まる
・針がぐるぐると回り出す
腕時計のムーブメント(動力装置)は、金属でできています。
だから磁気を近づけると内部部品が磁気を帯びてしまいます。
特にクォーツ時計は、モーター部分に磁石が使われています。
その部分に、強い磁気を受けることで、回転が早くなったり、遅れたり、止まったりします。
磁気を発生する製品は例えば以下の通りです。
・携帯
・スマートフォン
・バッグ・家具などの磁石の留め金
・磁気ネックレス
・電磁調理器
・ノートパソコン
・ACアダプター
・テレビのスピーカー
以上の製品からは、遠ざけてください。
距離が2倍になると、磁気の強さは1/4となるため、5cm離すだけでも時計への影響は小さくなります。
注意しないといけないのはカバンやバッグの中です。
ノートパソコンや携帯電話は入っていませんか?
以上、腕時計の適切な保管場所に関しては以下の記事で詳しく解説しております。
ご参照ください。
▼項の始めに戻る【質問】シリコンやウレタンバンドのお手入れ方法
A.シリコンや、ウレタンバンドの取り扱い方で気をつけるべきポイントは、長時間の直射日光は避けてください。
色あせや色移りの原因となります。
水には少しだけ強いが、高温や低温などの激しい温度変化や光に弱い性質を持っているのです。
【日々のお手入れ方法について】
雨や汗に濡れた際は、すぐに外してください。
そしてタオルや布で水気を拭き取ります。
拭いた後は、完全に乾かしましょう。
夜、就寝前に片付ける際も、クロスで軽く拭いてあげたら最高です。
もし汚れや臭いが気になる場合は、中性洗剤で洗うと良いです。
ただし時計本体が水に濡れることがないよう充分ご注意ください。
本体を外せるものは、外してからベルトのみ洗うと安全です。
外せいないものは、ラップを使って必ずカバーしてください。
【中性洗剤での手入れの仕方】
約5倍に薄めたものを柔らかい布に染み込ませます。
それで丁寧に汚れを落としていきます。
最後に真水で洗い、完全に乾燥させてください。
浸水だけは気をつけてください。
▼項の始めに戻る【質問】ベゼルとリューズが、細かくて手入れし難いですが良い方法はありますか?
A.ベゼルは、クロスではどうしても拭き取り難いですよね。
だからブラシを使います。
ベゼルの縁に沿う形でブラッシングを行うと良いです。
リューズは、クロスや綿棒を使い、特に根元部分は細かく掃除してください。
リューズのネジの溝部分は見落としがちポイントです。
溝の一本一本をなぞるように、汚れを取っていきましょう。
又、リューズロックを外した状態や、リューズを引き出した状態で、ブロアー(風圧で汚れを吹き飛ばす道具)は使わない事です。
風で逆に小さなホコリゴミが内部に入ってしまう危険があります。
又、爪楊枝を使い強い力で汚れを掻き出す事はおすすめしません。
傷付く可能性があります。
優しく撫でるようにやってください。
どうしても汚れが詰まって目立つ頃には、4年〜5年毎のオーバーホールの時期と被る筈です。
その時にプロに任せてしまいましょう。
腕時計をブラシで手入れするまとめ
腕時計を手入れするブラシは毛先が柔らかい歯ブラシで十分です。
特にメタルブレスレットの掃除に適しております。腕に巻くバンドの部分ですね。ここは肌に直接触れる箇所であり、構造上凹凸やすき間がいっぱいですね。シュッシュッと外へ汚れや埃を弾き飛ばすようにやさしく手入れしていきます
やり方はまずは ケースとベゼル、裏蓋と細かい隙間部分、ラグの内側、バンドのコマの間、更にはバックルの内側の汚れを取り除いていきます。
チタンは研磨できないので「チタン研磨クロス」は存在しない筈。もし売ってても買わない事。メーカーか購入店舗に相談を!
細かい隙間や細い溝などは爪楊枝の先でやさしく書き出すと綺麗になります。
爪楊枝の先が太すぎたらカッターで先を削って使用してみると良いです。
しつこい汚れは、ライターオイルか、中性洗剤を利用して磨くときれいになります。
その時に、時計内部への浸水は気を付けてください。
水がポタポタの状態では手入れしない事です。
1本の時計をヘビーローテーションさせない事は、長持ちさせる為には必須です。
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