タイメックス(TIMEX)の歴史
2ページ目は、高木君との会話形式で進めていきましょうか。
タイメックスの歴史です。
タイメックス社の起源は、2つの異なる企業が関わっているのですが
はい
・ウォーターベリー・クロックカンパニー
・インガーソル社
タイメックスの創業には、この二つの企業が複雑に絡み合っているのですね
成る程
1854年、「ウォーターベリー・クロック・カンパニー」(Waterbury Clock Company)がコネティカット州ウォーターベリーで創業
創業当初は置時計や掛け時計の生産を行っていました。
1877年、懐中時計の生産をはじめる
1880年。懐中時計部門として別会社の「ウォーターベリー・ウォッチ・カンパニー」(Waterbury Watch Company)が設立される
ウォーターベリー社の方針は、大量に製品を量産して売り出すという方向性でした。
成る程。大量生産思考という訳ですね。
その通りですね。 そして物語の舞台は変わって・・・
1881年、ニューヨークでカタログ通信販売のインガーソル社が創業
成る程、インガーソル社は、元々通販の会社だったのですね!?
ですね!この頃、アメリカではカタログ通信販売が流行っていたのです。
成る程
1892年、インガーソル社は、ウォーターベリー・クロックに、自社製品の生産を委託する
成る程。ここで、二社は関わりを持つわけですね 。
そうですね!ここで「ユニバーサル」という廉価型懐中時計を大量生産によって大規模に売り出しするのですが、これがヒットするのです!
ヘェ〜
1894年度で言えば、インガーソル社が、ウォーターベリー・クロックへ発注した懐中時計数は50万個に及んだと言いますよ。
へえ〜もはや50万個が凄い数なのかもわかりませんが、凄い量なのでしょうね。
大変な数ですよ!凄いです!
成る程〜
1896年、懐中時計「ヤンキー」発売
この時計は、「ダラー・ウォッチ」と呼ばれる1ドル前後で購入できる安い時計でした
へ〜・・・成る程、1ドル前後で買えるから「ダラーウォッチ」と呼ぶのですね!?
ですね。造りは非常に粗製品なのですよ!なんせ1ドルですからね! しかし当時、この「ヤンキー」は大ヒットするのです!
ヘェ〜
例えば文字盤は紙に印刷して糊付けしてあるだけですし、時計の内部は簡単な造りですしね。しかし最低限の実用性を兼ね揃えていたのと、やはり圧倒的な安さですよね!それが大ヒットした理由です
成る程
1905年、インガーソル社は、イギリスに工場を設立
イギリスで、「ダラー・ウォッチ」の組み立てを始めるようになります。
1898年、ウォーターベリー・ウォッチは経営不振に陥り、「ニューイングランド・ウォッチ(New England Watch Company)」として再建される
元の大量生産型の方向性から、高価格帯への製品の製造と販売に路線変更を図るのですが、なかなか難しかったみたいですね。
成る程
一方、インガーソルは業績不振のウォーターベリー・クロック(この頃にはニューイングランドウォッチに変わっている)への外注における生産を内心やめたがっていました
1908年、インガーソルは、倒産した時計会社のトレントン・ウォッチ(Trenton Watch Company)を買収
これによって、「インガーソル・ウォッチ・カンパニー」が誕生します。これによりアメリカ本国で、時計の自社生産を開始するわけですね
1912年、ニューイングランドウォッチの倒産
あらら・・・つまりウォーターベリー・クロックが消滅したという事ですよね?
ですね!そういう事です。元々ニューイングランドウォッチはウォーターベリークロックでしたからね!
成る程
しかしその倒産したニューイングランドウォッチを、インガーソルが買収します。
1914年、第一次世界大戦この年から
1914年、インガーソルは倒産したニューイングランド・ウォッチも買収
実質、この時点でタイメックス創業の歴史に関わった二社が合体というわけですね。
そうなりますね!
1916年、「インガーソル・ウォッチ・カンパニー」は、第一次世界大戦下での米軍の軍用時計の納入に参加
しかしインガーソル・ウォッチカンパニーは、自社のその大きくなりすぎた大量の生産能力に相反し、第一次大戦後には経営難に陥ってしまうのです。
へえ〜
1921年、インガーソル・ウォッチカンパニー倒産
1922年、ニューイングランドウォッチ社のかつての母体であったウォーターベリー・クロックが、インガーソルウォッチカンパニーを買収
この辺、ややこしいですね!
ですね、倒産したにもかかわらず、え?又、ウォーターベリー?みたいな感じになってしまっていますね。
ですね。
1930年、ウォルト・ディズニーとライセンス契約を結ぶ
ライセンス契約とは、時計の製造は、ウォーターベリーウォッチが行い、ブランドはディズニーブランドとなるという意味です。
1933年、世界初の「ミッキーマウス・ウォッチ」を発売
このミッキーの時計が大ヒットするのです。
へえ〜
このヒットが経営を再び、好調期へと押し上げます。
成る程
実はその時代、腕時計ブランドが、アニメとタイアップするという発想は、時計メーカーでは考えられなかったのですが、
ヘェ〜
その概念を打ち破った事になったわけですね。
成る程
ちなみに、この初期のミッキーマウス・ウォッチのシリーズは、昨今ではプレミアレベルで、品薄アイテムになっていて価値がかなり高いのですよ。
ヘェ〜
ここで、場面は切り替わって、ノルウェーに、大手の海運企業であるフレッド・オルセン社の社長で、トーマス・オルセン氏という人がいました。
トーマス・オルセン氏ですか!?
1939年、第二次世界大戦
1940年、ノルウェーの戦い
ノルウェーの戦い・・・つまりドイツによるノルウェー侵攻の為、トーマス・オルセン氏はアメリカに逃れてきます。
はい。
トーマス・オルセン氏はアメリカの地にやって来るわけですが、
1941年、トーマス・オルフェンは、インガーソル・ウォーターベリーの経営権を獲得
そして、オルフェン自身は会長職に就き、ノルウェーの政治家であったヨアキム・レームクール(Joakim Lehmkuhl)氏をインガーソルウォーターベリーの社長職に就任させました。
成る程
その後、ヨアキム・レームクール氏は、1974年までインガーソルの経営トップを務めたのです。
インガーソルウォーターベリー社は、アメリカが第二次世界大戦へ参戦してからは、軍用時計生産だけではなくて、精密加工技術を活かした兵器部品の生産にも携わっていくのですね。
ヘェ〜 成る程。
1942年、インガーソルウォーターベリー社は、時限爆弾の時限信管の製造を開始する
1944年、会社名をユナイテッド・ステーツ・タイムと変更する
1950年、ユナイテッド・ステーツ・タイムはスイス発祥の時計メーカーのブランドであったタイメックス(TIMEX)を買収し、自社ブランド名をタイメックス(TIMEX)に変更する
ここでタイメックスが誕生するわけですね!?
いや!この時点では社名としては、まだユナイテッドステーツタイムでした。時計事業のブランド名としてタイメックスと名付けたのですね。
成る程
ちなみにこの頃のユナイテッドステーツタイムは、ダラーウォッチ中心の安価な腕時計製造と販売が主流だったのですが
はい
ユナイテッドステーツタイム社長のヨアキム・レームクール氏は、単純な大衆時計に留まらない、丈夫で高機能な実用腕時計という方向性へ舵をきります。
成る程
これまで通り、コストを落とす為に削る所は削り、拘る所をこだわった合理化設計を取り入れます。
合理化ですね!
そうです。防水機能や耐衝撃機能も組み込みつつ、低価格と頑丈さを両立させたモデルを製造販売をしていきます。
ヘェ〜
そして、日本の”Gショック”みたいな頑丈さや防水性に優れた性能をPRしだすのですね。
ヘェ〜
例えば、時計を水中に投入してみたり、食器洗浄機に投入してみたり、電気掃除機に吸い込ませる、モーターボートのスクリューに括り付けて水中で回すなどなど数々の派手で荒っぽいショー実験にかけてPRしたわけです。
ヘェ〜凄いですね!
1955年、ユナイテッドステーツタイムは、ベトナム戦争がはじまると、「ディスポーサブルウォッチ」と呼ばれる簡易的な軍用腕時計を大量生産し米軍に納入
1959年、ユナイテッドステーツタイムは、西ドイツの時計メーカーである「ラッハー社」と同社系列の「ドゥローヴェ」を買収
その当時にアメリカの時計ブランドの、ハミルトンが実用化した電池駆動式腕時計を割安に供給できる技術を開発します。
成る程
その技術はドゥローヴェ製電動キャリバーというのですが、この電動キャリバーを搭載した時計を1961年から発売します。
キャリバーとはなんですか?
腕時計を動かす為の動力装置という認識で良いですよ。「ムーブメント」と普通は呼ばれます。例えば電池で動く動力装置や、ゼンマイを巻き上げてそれが緩む力で動く機械式とあります。
成る程
1965年、「ラッハー」と「ドゥローヴェ」をスイスの「エボーシュSA(現・エタ社)」に売却
ドゥローヴェ売却後も、暫くは、ドゥローヴェ製電動キャリバー(ムーブメント)の搭載モデルは生産を継続します。
成る程
1950-60年代頃は、アメリカの名門高級時計メーカーがスイス製の腕時計メーカーの台頭の影響で、倒産に追い込まれブランドの売却、もしくはスイスへと移転するケースが増えていました。
はい
その中でもユナイテッドステーツタイムは、アメリカ資本の独立メーカーとしてアメリカで生存し続けるわけです。
1969年、社名もブランド名の「タイメックス」(TIMEX)に変更
1969年、クォーツショック
当時それまで時計といえば、機械式というゼンマイを巻いて動かすタイプが当たり前の時代に、電池で動かすという革命的な時計を日本のセイコーが発売しました。この事が、世界の時計メーカーに大きなショックを与えてしまうのです。
成る程
1970年、タイメックスは、マルマンを代理店として日本に進出
しかしタイメックスは、クォーツショックと日本の時計メーカーの急成長によって、70年代から80年代にかけては苦しい経営状態が続きます。
それで大丈夫だったのですか?タイメックスは?
はい!なんとか、クォーツ式への技術移行が上手くいって、耐えたのです!
1986年、スポーツウォッチの人気シリーズデジタル時計「アイアンマン(IRONMAN)」を発売
1989年、トム・クルーズ主演の映画「7月4に生まれて」で、トムがタイメックスの腕時計をしていた事が発端となり、再び、人気に火がつきます。
ヘェ〜
古い映画ですけど、当時、これがきっかけで初めてタイメックスの名前を知った人も多かった筈ですよ。
成る程
1992年には文字盤全面が発光する機能の「インディグロナイトライト」を搭載した時計の発売
現在のタイメックスの腕時計の約75%以上がこのインディグロナイトライト機能を搭載しているんですよ!
暗所でも文字板が見えるのですね?
そうですね。そういう時計です。
成る程・・・
ちなみにですが、 1980年代以降も正式に存続している唯一のアメリカブランドの腕時計という事で、
はい
国産ブランド愛用のアピール目的にビル・クリントン元大統領が、就任演説でタイメックスを着けていたり、 ジョージ・W・ブッシュ元大統領や、アメリカの有名人が度々着用しているのですよ。
へぇ~凄いですね!
というわけでタイメックスについてはこんな所でしょうか。
ありがとうございました!勉強になりました!
最後までお読み頂きありがとうございました。
それではあなたに素敵な腕時計ライフを!
ティーヒロでした!
さよなら(⌒▽⌒)
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