腕時計ブランドのティソとは?【歴史解説】
※このページはティソの歴史についてわたしと、教え子の高木くんとの会話方式で進みます
高木です。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。それでは本日はティソの歴史について講義をしていきましょう。
TISSOT(ティソ)はスイスの老舗時計メーカー
1853年、スイス時計の名産地ヌーシャテル州ジュウ渓谷の“ル・ロックル”でシャルル=フェリシアン・ティソ氏とその息子であるシャルル=エミール・ティソ氏により創設
1853年というと日本に黒船がやってきた時代ですよ。
あっ!ペリーですね!まだ江戸時代じゃないですか!? そんなに昔から時計なんてものがあったのですね!?
そうですね!そんな時代にスイスでは時計が作られていたのです。
凄いですねー。
当時、日本と比べて世界はかなり発達していたのですね。ティソに関して言えば、創業当初は小さな時計工場として活動をしていたのですが、
はい。
実は息子のエミールの方が父よりも柔軟で広い視野をもっていまして、
息子のほうが優れていたのですか!?
そうです!エミールは、勉強の為に5年間のアメリカ修行へ行くのですが、これが後に、ロシアやアメリカ、日本などの海外マーケット獲得に役立つ事になります。
へぇ〜。
1911年、ティソ初の腕時計を発売
1916年、「バナナウォッチ」発表
ヘリテージ バナナ ブラック T1175091605200
本体(ケース直径)49mm×27mm
本体(厚み)7mm
駆動タイプ : クォーツ(電池式)
Amazon参考価格 : 70,400円
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1930年、経営がエミールの息子であるポール・ティソへ移る
ティソはオメガと共にスイスSSHI(時計産業株式会社)を設立します。
あの有名なオメガですか?
そうです。あのオメガですよ。
成る程〜。
そして同年に世界初である耐磁気時計「ティソ アンティマグネティック」を発売します。
耐磁気時計ですか?
はい。時計というものは、磁気に非常に弱いので、影響を受けると時刻が狂い故障するのですね。その磁気に対する耐性がある時計です。
磁気耐性にすぐれているわけですね。
そうです。その耐磁気時計を世界で初めてティソが開発したのですね。
へぇ〜凄い!
実はその背景には、この頃の文明テクノロジーの発展が大きく作用していました。磁気を持つ製品が世に多く出始めてきたのです。そこで磁力による精度低下や不具合が問題になり始め、世界中の時計職人達の頭を悩ませていたのです。
ちょうど、世界で磁気製品の流通がひろがってきた時代ですね。
そうですね。そこで一役買って出たのがティソという訳ですね。
1953年、ティソ創立100周年を記念した自動巻きモデル「センチュリー」とワールドタイム「ナビゲーター」を発売
ヘリテージ ナビゲーター T078641A
本体(ケース直径)43mm
駆動タイプ : 機械式(自動巻き式)
楽天参考価格 : 128,000円
(2023年9月時点)
直径43mmと大きめですので、手首が細いかたはご注意ください。
このナビゲーターが大当たりします。
へぇ〜。
戦後、国際的な活動が盛んになり始める事を、見越した先見性と革新性に満ちた腕時計でした。
1971年、同族経営に終止符を打ち、時計製造グループSMHの傘下へ
この頃のティソはとてもユーモアにあふれた作品を世に出していて、例えば石造りの腕時計や木をケース素材に用いた木製時計、他にも多機能なスポーツモデルを発表しています。
石の時計って凄いですね!
革新的であり、おしゃれですよね!
1985年、スウォッチ・グループの傘下に入る
2006年と2014年、2018年に開催されたアジア大会、2015年にバクーで開催されたヨーロッパ大会でも公式計時として認定される
1999年、世界初のタッチセンサー式ウォッチを発表し、SmartⓇWatch「スマート ウォッチ」を商標登録
時を正確に刻むティソの腕時計
創業者であるシャルル=フェリシアン・ティソの息子、シャルル=エミール・ティソの
代になってから、スイスの老舗時計メーカーとは違った路線へ行きはじめます。
と、言いますと?
普通、他のメーカーが手作りやその精巧さ技術力にこだわり続ける中、
はい。
ティソは生産量を増やす方法へのこだわりへ舵を切ります。
生産量ですか!
はい。 時計の製造方法・生産性について改良に改良を加え、より近代産業としての時計メーカーになっていきます。
へぇ〜。
一時は世界で最も出荷数の多いメーカーとなった程なのですよ。
それは凄いですね。
さらに特筆すべきはその機構の正確さですね!
正確さ・・・ですか。
ティソの時計は、時を刻む正確さにも定評があるのです。
へぇ〜。
0.001秒という差が勝敗を分けるスポーツ業界での公式計時として採用されているのがその証拠ですね。
成る程。
例えば、F1やバイクレースの「MotoGP」、アメリカの「NASCAR」、世界最大のスポーツイベントと呼ばれる自転車レース「ツール・ド・フランス」などですね。
F1もですか!?へえ〜それは凄い!
その他にもNBAやラグビーなど数多くの、世界のスポーツ公式計時を務めていますよ。
ティソって凄いですね!
そう!そしてまさにティソの強みといえるのが、この革新的な生産性、そして世界のスポーツ業界から採用されるだけの信頼ある正確さ、そして”コスパ“なのです!
コスパいいのはやはり魅力ですよね。
笑)ですよね。この3つがティソの大きな武器なのです。
ティソの積み上げてきた”世界初”とは!?
ティソは1853年の創業以来、一貫して前例のない“世界初”を積み上げてきています。
世界初ですか!?
はい。例えば、創業の年に、ダイヤル(時計盤の数字)に2つの時刻表示を持つ2タイムゾーン式懐中時計を開発したのはティソです。
成る程。
耐磁時計「ティソ アンティマグネティック」もそうですしね。
耐磁気ですね!
そうですね。そして1965年に誕生した「ティソ PR516」は、世界初のモータースポーツ用の時計ですしね。
へぇ〜。
更に1971年に誕生した「ティソ イデア2001」は、世界初のオールプラスティックの機械式時計(ゼンマイを巻いて動く時計)です!
プラスティック!
そう!そしてこのプラスティック製腕時計の考え方は、そのまま後に傘下となるスウォッチへと受け継がれています。
成る程!プラスチック製のスウォッチ時計なら知っていますよ!
昔から”スウォッチ”独特の可愛らしい時計は有名ですしね。そして他にも、旅時計もそうですよ。
旅時計ですか!?
そうです!時差調整機能を搭載した腕時計ですね。
え!時差調整ですか!?
昔はね、時差を気にする程、速く人間は移動できなかったから良かったのです。しかしどんどんと交通機関の速度が上がりはじめ、飛行機の航続距離が伸び始めると、時間という分野に限っては、”時差”というやつがどんどん厄介な存在になってくるわけですね。
文明が発達するほど、移動速度も距離も発展していきますからね!
そうですよね。そして1951年に「ティソ ナビゲーター」を発表するわけですが、これは24時間で1回転するディスクに23のタイムゾーンを代表する都市を書き、世界中の現在時刻を同時に表示するというウルトラスーパー斬新なワールドタイム時計だったのです!
ヘリテージ ナビゲーター T078641A
本体(ケース直径)43mm
駆動タイプ : 機械式(自動巻き式)
楽天参考価格 : 128,000円
(2023年9月時点)
直径43mmと大きめですので、手首が細いかたはご注意ください。
それってそんなにすごいことなのですか?
はい!まだ電池をつかった電気時計(クォーツ時計)やもちろん昨今のスマートウォッチなんてない時代ですよ。まだゼンマイを巻いて動かす時計しかなかった時代です。
たしかに、電気をつかわないのなら凄そうですね!
そうです!それだけ複雑に装置がくみこまれているわけです。ちなみに創業160周年となる2013年に、このティソナビゲーターは、サイズ以外はほとんど当時のスタイルを保ったまま復刻されています。
ヘェ〜 。
そして 1999年に世界初のタッチセンサー式ウォッチを発表し、SmartⓇWatch「スマート ウォッチ」を商標登録します。
へぇ~今でこそスマートウォッチは主流になってきましたけど、1999年の時点でスマートウォッチってすごいですね!?
そう!日本では2000年頃にようやく、カメラ付きの携帯電話が登場するわけなので、それよりも早くタッチスクリーンですよ!これは本当に凄い事です。
へぇ~それはびっくり!!
価格を超えた品質、それがティソ
そうですね〜ティソを明確に表すとしたらやはりこうですね。
「Quality for Value(価格を超えた品質)」
!なんだかカッコよいですね!
生産規模を高める事にこだわり、量を生産する事で、1本あたりのコストを下げた訳です。
へぇ~。
そしてやはりティソの時計は、種類が幅広いです!
種類ですか!?
例えば、シンプルなドレスウォッチからスポーティーなデジタルウォッチもありますよ!そしてモータースポーツを意識した前衛的なデザインから懐中時計まで。
成る程!
そうそう少し余談なのですが、世界最大の時計と宝飾の見本市「バーゼルワールド」というイベントがありまして、
はい。
そこは各ブランドがプレゼンテーション用のブースをつくって新作を展示するのですが、
プレゼンテーション用のブースですか!
はい!このイベントって、ブースの位置と大きさがそのままブランドの強さと勢いを示しているのですね!
はい。
ティソは現在、スウォッチグループに属しておりますが、スウォッチは「世界最大の時計グループ」ですので、オメガを中心にホールの中央に超巨大なブースを構えるのです。
超巨大ブース!
そう!そこから内部を分割して各ブランドが展示をしているのですが、
その中でもティソは、ブレゲやブランパンといった超高級ブランドと同じように独立した館をかまえるのですよ。
へぇ〜。
だからティソはコスパは高く、しかしその価値とステータスは高く評価されているブランドなのです!
成る程。
・・・ティソに関しては、こんな感じでしょうか。結論、ティソはデザインも機能もコスパも優れた超おすすめ腕時計ブランドです!
結論、ティソはデザインも機能もコスパも優れた超おすすめ腕時計ブランド
そうですね!なんだかティソの時計が欲しくなってきました!
おお〜!ぜひともご検討してみてください。
それでは当記事は、以上となります。
最後までありがとうございました。
あなたに素敵な腕時計ライフを!
ティーヒロでした!

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