腕時計ブランドのユンハンスの歴史
ユンハンス (=Junghans)
「メイド・イン・ジャーマニー」
1861年 、エアハルト・ユンハンスとクサヴァー・ユンハンスの兄弟によりドイツのシュヴァルツヴァルトの中心にあるシュランベルクという小さな町で壁掛け時計メーカーとして創業
1861年、エアハルト・ユンハンスは彼の義兄弟と共に、ラウターバッハ渓谷の一区画に時計部品工場「Zeller&Junghans 社」を創業
ラウターバッハ渓谷ですか?
そうですね!元々は工場建設地だったのですが、立ち行かなくなっていた製油工場があって、そこを利用したわけです。
成る程。
その後に、すぐに1台目の製造機を駆動しはじめるのですが、まだ完全な時計を製造するにはほど遠い状態でした。
成る程。
創業当初はシュヴァルツヴァルト伝統の鳩時計のいろいろな部品を製造していたのですよ。
へえ〜鳩時計ってあの鳩の人形が出てきて、時刻をピポピポと教えてくれるあれですよね?
そうですね! 時計でいう所の「ザ・工芸品」ですよね。日本で言えば各地の「道の駅」で売られていそうなあの鳩時計です。
笑。
ちなみにシュヴァルツヴァルトという所は、ドイツの南西部当たりに位置して、昔から修理職人や発明家を生み出してきた地方でもあるのですが、そういう土地で、ユンハンスは産声をあげたわけですね。
1866年、自社で一からデザイン、設計そして製造まで手掛けた時計を発売
1875年、エアハルト・ユンハンスの死後、息子のアルトゥール・ユンハンスが社長に就任
1888 年、ユンハンスは新しい商標を登録
この商標は、アルファベットの「J」を中央に置いた五角の星マークです。その2 年後に、様式化された歯車を表す八角の星マークになり、イニシャルに加えてブランド名の残りの文字も刻印されるようになったわけです。
成る程。
そして、1890年に現在も使われている八芒星にJのマークの社章を登録するわけですね。
1903年、3000人もの人材を補填し、年間約300万個もの時計を生産する世界最大の時計メーカーになる
この頃のシュランベルク周辺地域は時計の製造においてとても景気が良く、多くの企業が誕生し、そして成長していったのですよ。
成る程。
1905年、信管・爆薬製造部門の基礎となる時限式信管が製造される
これは時限爆弾ですね!
!時限爆弾のタイマーというわけですね。
そういう事です。
1908年、マックス・ビル氏生まれる
1918年、アントゥール・ユンハンスは、工場敷地内の一番の急勾配の片隅に、9階建ての坂を「登る」テラス式工場を建設
このテラス式工場は、細長い形の作業室に、日光が十分照らされるように建設されました。
日光ですか!確かに明るい職場はいいですよね。
明るい部屋で、最高の製造パフォーマンスを発揮できるようにしたわけですね!
成る程〜。
今や、その工場は、シュランベルク時計工場の歴史的建造物になっていますよ。
1927年、ユンハンスの一番最初の腕時計を製造
1930 年、ユンハンスは自社で構築・製造したムーブメントを腕時計に使用し始める
1946年、ユンハンスは、クロノグラフを製造
1951年、ユンハンスは、ドイツ最大のクロノグラフメーカーになる
この頃、腕時計用の精密なムーブメントの開発の中でも、クロノグラフ(ストップウォッチ付き腕時計)は市場でもかなり重宝されていました。
へぇ〜クロノグラフが。
そうですね。その中でもユンハンスはドイツで最大のメーカーだった訳です。
1955年、電気で動く置時計を製造
1956年、ディール・グループ(Diehl Group )傘下に入る
1956 年、ユンハンスはクロノグラフ生産において、世界第3位へ
1957 年、名作「J83 」登場
J83は、ユンハンスにとっての初の自動巻き式クロノグラフキャリバーです。
※自動巻き式とは、着けた人の歩く腕の振りの力を利用して自動でゼンマイを巻き上げてくれる機械式時計の事。
成る程。
現在は製造していませんので、j83がもし今あれば、かなりのプレミアがつきますよ!それだけ人気の時計でした。
1957年 – ユンハンス・ファインヴェルクテヒニクが分社
1961年、マックス・ビル氏は純粋主義を志向したユンハンスの腕時計をデザイン
この頃、ユンハンスは生活日用品のデザインを外注で、誰か有名なアーティストに依頼してみようと考えていました。
台所時計やリビング時計などですね。
成る程。
そこで注目されたのが、デザイナーであるスイス人のマックス・ビル氏です。
おっ!「マックス・ビル」ですね!ここでその名前が出てくるのですね!?
はい。彼は、ドイツ・デッザウの「バウハウス」で学び、後にウルム造形大学の設立にも携わった方です。マックス・ビルは学生と共にユンハンス社初のデザインキッチンクロックを開発します。
バウハウスってなんですか?
バウハウスとは、デザイン学校の事です。工芸や写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校の事ですね。
成る程。
そのような人がユンハンスの腕時計をデザインしたのです。
1967年、ユンハンスはクォーツ式腕時計の開発に取り組む
この頃、他国の腕時計メーカー達が、クォーツウォッチの開発を進め始めます。
クオーツウォッチは、電池で稼働する時計の事でしたね?
そうですね。それまではゼンマイを巻いて動かす時計が主流でした。そこへ突然電池式がブームになってきたのです。そういう背景がありユンハンス側としても恐らく焦った筈。
なるほど。
1970年にユンハンスはドイツ初のクォーツ式腕時計の試作品を発表した事で、大注目を集めます。
ヘェ〜。
それが「Astro-Quarz」という時計です。この辺の時代はユンハンスが絶頂期の頃ですね。
1972年、ミュンヘンオリンピックで使われるストップウォッチで公式サプライヤーとなる
1985年、世界最初の置時計式電波時計発売
この電波時計が素晴らしくて、その誤差は 100 万年にわずか数秒と言われていました。
※それまでの一般的な機械式時計の誤差は1日で約40秒のズレでした。
ひぇ〜。100万年にですか!?
1990年、腕時計式電波時計「Junghans Mega 1 」発売
ユンハンスは電波テクノロジーをできる限り小型化して、腕時計に内蔵することに成功したのですがこれが「Junghans Mega 1 」です。
成る程。メガワンですね。
この時計は FROG Design 社と共同設計されたもので、その先進技術と未来的なデザインは世の中にセンセーショナルを引き起こしました!
1999年、エガナ・ゴールドファイルの傘下となる。
2004年、マルチバンド電波時計ムーブメントが特許を取得
このムーブメントは、時報信号をさまざまな国で受信して、自動的に正確な時刻に切り替わる仕組みになっていたのです。
へぇ〜。
これで、ドイツやヨーロッパ、更には北米アジアでも、各地の送信局から送られる正確な時報信号の電波を受信できるようになったのです。
凄い!
勿論、日本でも電波送信所は北東部をカバーする東京近郊の大鷹鳥谷山と、日本の南西部、中国は上海の東海岸、韓国と台湾の一部をカバーする羽金山に電波送信所があります。
成る程。
2007年、「エアハルト・ユンハンス」ブランドでセイコーの機械式キャリバーを搭載したクラシックな製品を発売
2008年、シュランベルクで高品質の機械式時計を再び製造するというプロジェクトが立ち上がる
同年、「Erhard Junghans 1」発表
この時計には、最高級のムーブメント・・・つまり動力装置が内蔵されていたのですよ。
最高級ですか!?
そう。それが洗練された手巻き式ムーブメント J325 という動力装置です。
J325ですね。
そうです!このモデルでは、時計の文字盤にインデックスの個々の限定番号の数字の部分に“Nv.”と記されていまた。
それは何を表しているのですか?
英語で言う所の”NO.”という意味です。この腕時計は世界でたった 12 本しか存在していなくて、その生産数の少なさからもこの高級腕時計は伝説的に希少な超超プレミアな存在になっています。
2009年、傘下に入っていた親会社 エガナ・ゴールドファイル 社からユンハンス独立
ドイツの雑誌『Finance』が、ユンハンスの債務超過を「ついに倒産」という見出しで世に伝えます。
倒産ですか・・・
そうですね。この出来事が原因で、ユンハンスの親会社 エガナ・ゴールドファイル社が傾いた後、ユンハンスは再び独立することになるのですが、
はい。
ユンハンスの社長ヴェルナー・ヴィックラインとマティアス・シュトッツは、傾いたユンハンスを救ってくれる投資家を探します。
成る程。
そこで、白羽の矢がたったのが、シュランベルクの名誉市民であり企業家のハンス・ヨヘム・シュタイム博士と同じく企業家のハンネス・シュタイム氏という2名です。
はい。
この2名の合意を得て、ユンハンスは新生ユンハンスとして、2009年2月から新たにスタートするのですね。
成る程!
2011 年、ユンハンス企業博物館がオープン
2012年、企業家のハンネス・シュタイムは、丘陵地帯のユンハンス地所にある重要な建築物の買収を進めます
この買収によってユンハンス・ブランドだけでなく、ユンハンスの建物も、再びドイツ・シュランベルクに由来する一族の資産に戻ります。 この地において、電波時計用の動力装置を組み立てる設備を強化していくのです。
成る程。
以降、ユンハンスは、腕時計の新世代の動力装置の開発に全力を注いでいくわけですね。
2014年、『Meister』ウオッチシリーズに伝統と機能性を兼ね備えた新モデルを発表
・・・というわけでユンハンスの歴史についてはこの辺で終わりにしたいと思います。最後にまとめますね。
腕時計ブランド ユンハンスについてまとめ
それではここまでユンハンスについて解説してきました。最後に内容をまとめて終わりにいたしますね。
・記事に書いてある事はわたしの感想を多く含む
・記事内でご紹介した時計の精度・性能は環境や年数、状態その他もろもろで普通に変わる
【ユンハンス】とてもスタイリッシュであり活シンプルなデザインが特徴
ステータスはそれ程は高くはない
並行差別がキツめ。正規店で修理する場合は、並行品は3倍も修理代がかかる
クオーツ式(電池駆動)は安価な価格帯の為、20代でも適している
昨今は電池ソーラー時計に力をいれている
それでは以上となります。
あなたの素敵な腕時計ライフを!
ティーヒロでした(^_-)-☆
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